由緒

History

当神社は明治十七年四月、初代野村茂翁元官幣大社札幌神社禰宜が発願し、京都伏見元官幣大社稲荷神社に勧請し、御分神を奉載して札幌区南五条東一丁目に奉斎申し上げました。明治三十宇一年三月琴似村十二軒に御遷座し、更に明治四十年二月藻岩山の現在地に遷官せられました。爾来この地域は京都本官に準らえて伏見と呼称されるようになりました。大正八年村社列格、昭和十六年郷社に昇格になりました。

当神社の御祭神お稲荷様は衣食住の大祖であり五穀豊穣、殖産興業、商売繁盛の守護神として遍く萬民の崇敬を集めるその御神威を、高く拝せられる由縁であります。
昭和五十九年当神社御創祀百年をお迎えするに当たり、記念事業として御社殿社務所の増築を企画しました。この御造営は広大なる御神恩にお報い奉ることであり、且つ敬神崇祖の念を培い日本民族固有の道徳の美風をお守りすることが出来得でばと念じ、氏子崇敬者始め各住様の温かいご協賛を賜り、昭和六十二年間完成を見ることが出来ました。

平成二十六年御創始百三十年をお迎えいたしました。

祭神

The Deity

 ・倉稲魂命(うがのみたまのみこと)
 ・大山祇命(おおやまつみのみこと)
 ・大国主命(おおくにぬしのみこと)
 ・事代主命(ことしろぬしのみこと)
 ・天鈿女命(あめのうずめのみこと)

境内

Precincts

本殿
神霊を宿した御神体を安置する場所、明治四十年二月藻岩山の現在地に遷官されました。

鳥居
京都伏見稲荷大社と同様に朱塗りの鳥居が並び、全部で27基あります。

厄割桃
桃の穴に「思いを込めて吐息」を吹き込んだあと、岩に向けて力いっぱい投げて割ってもらう厄払いの桃です。(初穂料 300円)

願い石
願い事が叶うといわれている石です。「願い石守」に書いて、願い石の横に結んで帰ります。お願いごとをするときは「自分の好きなものを一つ断つ」のが良いとも言われています。

荒魂社
荒魂(あらみたま)和魂(にぎみたま)とは、神道における概念で神の持つ二つの側面のことです。荒魂は神の荒々しい側面、荒ぶる魂です。神の祟りは荒魂の表れです。それに対し、和魂は雨や日光の恵みなど神の優しい平和的な側面です。神の加護は和魂の表れです。荒魂と和魂は同一の神であっても別の神にみえるほどの強い個性の表れであり、実際別の神名が与えられたり、皇大神宮の正宮と荒祭宮といったように別に祀られたりすることもあります。


行事

Events

1月 1日  午前0時  歳旦祭
1月15日 午前11時 古神札焼納祭(どんと焼き)
2月某日 初午祭
5月 9日  午前11時  春祭り
9月 8日  午後6時  よいみや祭
9月 9日  午前11時  例大祭